神竜玉の開花・結実・採種
こんばんは。七月も半ばを過ぎ、梅雨もそろそろ明けて、いよいよ夏本番となりますね。すでに高温多湿によって、一部の高山性のサボちゃんズが逝ってしまいました…。この時季、猛暑となる今年は特に注意が必要です。ある意味、冬よりも鬼門ですね。
さて、本日は何度か登場している神竜玉(Echinocactus parryi)が開花して、うまく結実・採種まで漕ぎ着けたので、紹介します。
刺に阻まれながらも健気に大輪の花を咲かせてくれました。底紅で薄黄色の美しい花です。色合いは有星類の花にどことなく似ている感じで、なるほど、強刺類と有星類は近縁なのだそうです*1。
ご参考までに、有星類、白ランポー(Astrophytum coahuilense)、兜丸(A. asterias)の花です。
上記の神竜玉と、こちらの写真の子を交配しました。いつものように雄蕊をピンセットでもぎとって、雌蕊に付けるという剛毅なやり方での交配です。結果は大成功で、三つの花のすべてが結実しました。
こちらが果実になります。神竜玉と近縁の大竜冠(E. polycephalus)は、別名 Cotton top cactus と呼ばれるそうで*2、この果実も、果実と云うよりはコットン・綿花のような感じです。
中にはギッシリと種が詰まっています。果実をサボテンから採る際なのですが、果実とサボテンの接地面は当然くっついており、注意しないと底が抜けて種も抜けていきます。以前、フェロカクタスの時も失敗したのですが、今回も失敗して底が抜け、スポポポポと種を飛び散らせてしまいました。
採種後、さらに果実を裂いてみると小学生か中学生の頃に習った植物の花の構造がよくわかり、「おおっ」と思わず嬉しくなりました。私は今も昔も理科が大好きです。
採種した種は100~200粒ほどあり、半分ほどを早速播きました。ただ、種は採り播きの方が成績がよい種類と、採種後に1年近く熟成させたほうが発芽率が良い種類とあるようなので、神竜玉はどちらなのかはわかりません。なので、うまく発芽してくれるか、不安半分、楽しみ半分です。
親・神竜玉さんのお二人、開花して結実してくれてありがとう!ゆっくり休んで、これからも元気に育ってね~! 種の子達は元気に芽を出してちょうだいよー待ってるからね~!
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